「本当の強さ」を取り戻す時間——DV被害女性プログラムでの一コマから
第5期目に入ったDV被害女性女性プログラム。今回のセッションのテーマは「強さ」でした。
けれど、それは誰かに勝つ強さではなく、自分を守り抜く力のことなんです。
参加者のひとりが「もう負けたくない」と言いました。
その言葉の奥には、長いあいだ押しつぶされてきた気持ちと、ようやく自分を取り戻そうとする意志が混ざっていました。
けれど、本当の強さは、ケンカに勝つことじゃないんです。健康を守ること、心を壊さないこと、そこから始まるんだということが語られました。
DV加害者の多くは、自分を「強く」見せようとします。
怒鳴り声、支配、威圧。けれどその実、彼らの強さは虚勢です。
自分の弱さや不安を覆い隠すために、他人を傷つけるのです。
その「強がり」は、強さとは真逆の脆さの表れでもあります。
一方で、被害を受けてきた女性たちは、沈黙や我慢のなかで生き延びてきました。
「自分を守る」という選択を後回しにしてきた人も多いのです。
だからこそ、今日のセッションではこう語られました。
強い自分になる第一歩は、自分の体と心を大切にすること。
十分に休み、食べ、助けを求めることも「強さ」のひとつだと。
誰かを打ち負かす強さよりも、
自分を見失わないしなやかさを育てていくこと。
その過程にこそ、「主体的に生きる力」が宿るのだと思いました。
