「離婚したいのにできない」相談がこれほど多い理由
—第12回 女性による女性のための相談会より—
3月22日に開催した「女性による女性のための相談会」では、実行委員として参加したのですが、今回も多くの女性が足を運んでくれました。
相談件数は81件。年代も20代から80代までと幅広く、それぞれが複雑な困難を抱えていました。
その中でも、今回特に目立ったのが
DV・離婚・婚姻費用・養育費に関する相談の多さです。
■「生活費を渡されない」というDV
相談の中には、暴力だけでなく、
生活費を十分に渡されない「経済的DV」のケースが多くありました。
「収入はあるはずなのに、生活費をもらえない」
「離婚したいけど、お金がなくて動けない」
こうした状況では、離婚は「意思」の問題ではなく、
構造的に“できない状態”になります。
■離婚と同時に立ちはだかる「お金の壁」
離婚を考えたとき、必ず出てくるのが
- 婚姻費用
- 養育費
- 財産分与
ですが、現場ではこんな声が出ていました。
- 「養育費を減額してほしいと言われた」
- 「先の生活が見えなくて不安で眠れない」
- 「制度があっても、どう使えばいいかわからない」
制度はある。
でも、使える状態にない人が多い。
ここが一番の問題です。
■「離婚したいのにできない」という現実
今回の相談で強く感じたのは、
離婚は“決断”ではなく、“条件が揃って初めてできるもの”だということです。
- 住む場所がない
- 収入の見通しが立たない
- 養育費が不安定
- 手続きが複雑でわからない
この状態で「自己決定してください」と言われても、
それはほとんど機能しません。
■背景にあるのは「女性が尊重されない構造」
家庭でも、職場でも、今回の相談から見えてきたのは
女性が尊重されないことを前提にした社会構造です。
- 家庭内では経済的にコントロールされる
- 職場ではハラスメントや性暴力を受ける
- 困ったときに制度にアクセスできない
これらはバラバラの問題ではなく、
一つの連続した構造の中で起きています。
■だからこそ必要なのは「相談の場」
今回の相談会では、弁護士や専門職と直接つながることで、
- 法的にどう動けるか
- どんな支援が使えるか
- 今すぐ何をすべきか
を具体的に整理することができました。
相談に来た方からは、
「助かった」という声も多く寄せられています。
■最後に
DV、離婚、婚姻費用、養育費の問題は、
個人の問題ではなく、社会の問題です。
そしてもう一つ大事なのは、
「相談できる場所があるかどうか」で、その後の人生が変わるということ。
だからこそ、この相談会は実行委員として続けていきます。
