東京都の職務関係者研修で講師を担当しました
東京都が毎年6回実施している「職務関係者研修」にて、
今年は 講義1とセッションの進行役 を担当させていただきました。
対象は、DV・虐待・困難ケースなどに日々向き合っている行政職員、地域包括、民生委員、子育て支援者等のみなさん。
オンライン開催にもかかわらず、多くの方が熱心に参加され、画面越しでも“現場で何かを変えたい”という思いが伝わってくる、とても濃い研修でした。
講義1では、
DVの見えにくさ、否認の病、支配構造、近しい人の役割、そして連鎖を断ち切る支援についてお話ししました。
暴力は突然大きな形で現れるのではなく、日常の中の“小さな違和感”の積み重ねの中で進行します。
だからこそ、支援の入り口になるのは、制度や専門家よりも 「その人のそばにいる誰か」 なんですよね。
この視点にチャットでもたくさんの反応をいただきました。
講義2の中板さん(武蔵野大学教授)のお話も本当に素晴らしく、特に印象に残ったのは、
- 「否認の病」
- 「家庭内の暴力は見えにくい」
- 「近くにいる人が関与することが鍵」
という三つのポイント。「暴力の物語が家庭の中で書き換えられてしまう」という言葉は、支援者としても改めて肝に落ちる内容でした。
その後のセッションでは、障害×DV、高齢者夫婦のDV、地域の顔の見える連携など、
現場ならではの質問がどんどんチャットに寄せられ、ウェビナーとは思えない熱量でした。時間に限りがあり、すべての質問にお答えできず申し訳ない気持ちです。
DVも虐待も、”特別な家庭で起きる問題”ではありません。
孤立・否認・沈黙がそろうと、どの家庭でも起こりうるし、だからこそ 「近くの誰かの気づき」 が本当に大事。
今回の研修は、その気づきのアンテナを地域全体で育てる試みだと感じました。
私もまた、できる場所から一歩ずつ関わっていきたいと思います。
こうした学びの場に関わらせていただけることに感謝しつつ、
これからも女性支援・DV予防・地域づくりに携わっていきたいと思います。
