NHKハートネットTVの取材を受けました
2020年6月17日に放送された、ハートネットTV「新型コロナ 虐待やDVを防ぐために」について、番組ホームページにweb記事が掲載されているそうです。https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/373/
少しだけ抜粋します。
新型コロナ 虐待やDVを防ぐために
記事公開日:2020年07月01日
新型コロナウイルスの影響で、長くなった家での時間。DVや虐待など、家庭内での暴力のリスクが高まっていると言われています。緊急事態宣言が解除され、今まで見えてこなかった実態が少しずつ明らかになってきました。家庭という「密室」で何が起きているのか。その実態を探り、今求められる支援について考えます。 増える夫婦間のDV 背景に経済的要因も“見えない”子どもへの虐待アウトリーチ 広がる地域の見守り
増える夫婦間のDV 背景に経済的要因も
新型コロナウイルスの影響が大きかった4月と5月。全国の配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談件数は13000件余りと、前年の同じ月と比べるとおよそ2割から3割増えていました。

出典:内閣府 男女共同参画局
都内にあるDV被害者の支援団体代表の吉祥眞佐緒さんは、外出自粛や在宅勤務が広がった3月から相談が増加したと言います。

「コロナで1日中家にいて顔を突き合わせなければならない生活が、お互いにどれだけ負担なのか誰も想定していなかったので、もともと夫婦の関係性が対等ではない、言いたいことがお互いに言い合えるような関係ではない方々は本当にコロナの影響をもろに受けてしまって、ダメージを受けてしまっているのではないでしょうか」(吉祥さん)
これまで、1日10件程だった相談件数は、40件以上に増加しました。日常の些細なやりとりが、暴力にまで発展するケースが多いと言います。さらに、相談内容を丁寧に聞きとっていくと、「収入が減った夫が妻に十分な生活費を渡さない」「家計が苦しくても夫が怖くて相談できない」など、背景に経済的要因があるケースが増えてきていることがわかりました。
「経済的な相談はひっ迫した相談が増えてくると思いますし、お金がないことによるストレスというのはすごく大きなものになる可能性が高いので、身の危険を伴うような暴力が頻繁に起きることも増える可能性があるなと思っています」(吉祥さん)
経済的な要因がDVの背景にあるという指摘に、夫婦関係やDVなどの専門家で臨床心理士の信田さよ子さんも同意します。

「自分に経済力があることが力の根源であるという人たちが、収入が不安定になるとものすごく不安になる。おまけに四六時中顔を突き合わせるなどの要因がいくつか重なると、その経済的要因がDVにつながるリスクが非常に高まると思います」(信田さん)
そうしたなか、DVに悩む人にとって問題となっているのが、国から支給される10万円の特別定額給付金を受け取れるかどうか、ということです。
後半は児童虐待についてです。ぜひ番組サイトをご覧ください。