DV加害者プログラム

エープラスでは、男性を対象にした2つのプログラムを提供しています。

エープラスでは加害者プログラム参加者を対象に、心理士による各種心理検査を実施しています。心理検査により,加害者更生プログラムに参加する人の考え方や行動パターンの傾向を知り,プログラムに参加する目的や目標をより具体的に設定することができます.また,参加者が客観的に自己理解することに役立ちます。

定期的に精神的健康状態をモニタリングし,精神的に安定した状態でのプログラム参加をサポートします。加害者本人の自己理解や精神的安定を図ることで,より自分の加害行為に関する「責任」と向き合い,被害者に与えた影響に対する応答可能性を高めると考えています。

1.【DV加害者プログラム】毎週土曜日 19時~21時

☆パートナーに離婚や別れを切り出されている方、逮捕・勾留されて経験のある方向け

妻や恋人に暴力をふるうのをやめたい男性のためのDV加害者プログラム
暴力はからだへの暴力にかぎりません。

あなたは相手から次のようなことを言われたことはありませんか?

「あなたのしていることはDV(モラハラ)だ」
「あなたが怖い」
「なぜそんなにすぐ怒るの?」
「私のせいにしないで!」
「あなたは家事や子どものことを何もやってくれない」

これらを何度か言われたことがあったら、あなたはDVをしているかもしれません。
また、相手との関係が緊張していて、重苦しく感じていたら、これはあなたに必要なプログラムかもしれません。

2.【男性プログラム】企業等の単位で行います。詳細はお問い合わせください。

☆パートナーから離婚は切り出されていないが、パートナーとの関係を何とか改善したいと考えている方向け。

特にひどい暴力をふるっているわけでもないけれど、

「最近夫婦の関係がぎくしゃくしている。」

「ケンカが増えた」

「やりすぎちゃったなと思うことがよくあるが、どうしてよかわからない」

「家の中の空気が険悪でお互い口もきかない」

一度、ふたりの関係がこじれると、修復するのは、専門家の助けが必要です。

夫婦関係を修復したい方には特におすすめのプログラムです。

申し込み方法

まず事前面談の予約の申し込みをしてください。

各プログラムに参加する前に全部で2回面談(おひとりで)を受けていただきます。
1回目は質問票にご記入いただいたうえ、聞き取り調査をさせていただきます。
2回目は参加のルールやプログラムの予定などについてご説明します。

面談はそれぞれ1時間ずつで、面談料は1回につき10,000円です。

なお、男性のプログラム参加前までに、パートナー(おひとりで)と面談(必須)をさせていただきます。
パートナーへの面談は2時間ほどかかり、料金は15,000円です。
面談料はパートナーではなくて、加害行動をした方にお支払いいただくことにしています。
初回の面談の際、合わせてお支払いいただきます。

パートナーがあなたの参加に同意したら、あなたのグループへの参加が可能となります。(パートナーと連絡が取れない場合は面談にてご相談ください)

ここまでの経費は10,000回×2+15,000円で、合計35,000円です。

パートナー面談の費用を支払い済みで、何らかの理由でパートナー面談ができなかった場合、その費用15,000円は返金いたします。

グループは土曜日に行われています。
原則、毎週(月3回~4回行います)参加し、52回以上継続していただきます。

DV加害者プログラムの参加費は毎回3,000円です。

その他、面談でさらに詳しくご説明します。

■プログラムの特徴

・被害者支援のひとつの方法として加害者プログラムを実施します。

・治療ではありません。変わるかどうかはあなた次第です。
・カウンセリングでもありません。(希望者には別途カウンセリングを行っています)
・DV・虐待行動をやめ、暴力の責任と向かい合うためのグループで行う教育プログラムです。
・長い時間かけて行ないます。(毎週2時間、52回以上)
・教育プログラムの中に心理学的アプローチを取り入れています。(参加者にはご自身のために参加前に心理検査を受けていただきます)

■グループで実施

・プログラムはグループで実施します。そのほうが効果があるからです。
参加者はお互いに話を聞き合い、コメント、アドバイスをし合います。

・ファシリテーター(プログラムの知識と技術をもって、目的に
向かってプログラムを進行する役割の人)が実施しています。

■参加の対象者

・DVの問題を抱えている男性
・仕事をしていて一般的社会生活を営んでいる方
・DV行動をやめるためになんとかしたいと決意している方
・パートナーも個人面談(電話やビデオ会議も可)を受けることが参加要件です。

・精神疾患、アルコールや薬物依存症と診断された方は医師と連携しながら参加する方法がありますので、ご相談ください。

■プログラムで学ぶこと

・暴力とは何か
・刷り込まれた男らしさ、女らしさ、性別役割意識
・自分の暴力的・支配的な態度に気づく
・パワー(力)とコントロール(支配)
・DV行動の背景とまちがった思い込み
・暴力の種類
・タイムアウト
・暴力をふるってしまった相手の気持ちや傷つき
・子どもへの悪影響
・相手を尊重するパートナーシップ
・I(アイ)メッセージ
・ストレスをもたらす考え
・ポジティブなセルフトーク
・怒りのコントロール
・ストレスマネージメント など

参加者たちは自分の気持ちをグループで語り、ほかの人の話をな聞き、体験や痛みを共有することで、
お互いに心を開いて助け合います。その中で自分のDV行動やまちがった価値観、相手の痛みなど
さまざまな気づきを積み重ねます。そういう作業を通して初めて自分を変える可能性が生まれます。